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軽気

けいき
名詞
1
標準
文例 · 用例
(明治四十年十一月二十八日『東京朝日新聞』)         四十七      英国の軍用軽気球 先月初、ロンドン附近で軍用軽気球の試乗があった。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
それからなお一層寒い時また軽気球などでごく高い空中に昇ると、時として針のような細長い雪がキラキラと降るを見る事があるそうな。
寺田寅彦 雪の話 青空文庫
空には軽気球がうかんでいて、百貨店の大売出しの広告文字がぶらさがっていた。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
骨箱の中にコトリと音のしていた父の骨を納めて、ほっとしてお寺を出て、中ノ院の茶店へはいると、季節はずれの古いレコードが掛っていて、どうも場違いな感じでしたが、「今日も空には軽気球……」と歌っているその声を聴くともなく聴いていると、どうやらその声が文子に似ているように思えた。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
そして、気がつくと、私は「今日も空には軽気球……」とぼそぼそ口ずさんでいました。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
軽気球はまるで古風な銅版画の景色の如く、青々と光るはつ夏の大空に浮かんだ。
渡辺温 風船美人 青空文庫
この軽気球はそもそも商店の広告なぞではなく、一時間一円で博覧会のお客を乗せる目的から備えつけられたものである。
渡辺温 風船美人 青空文庫
私は非常に幼い頃、父に連れられて、何かの博覧会を見物したが、その時の会場には大きなフェアリイ・ランドがあって、観覧車やウォタア・シュウトなぞの新奇な乗物とともに、やはり軽気球がお客を満載して上野の杜の天辺に浮かんでいた。
渡辺温 風船美人 青空文庫