不束者
ふつつかもの
名詞
標準
inexperienced person
文例 · 用例
婦人は愕きたる状にて、「何ぞ不調法でもいたしましたか、誠に行届きません不束者、お気に入りませぬ事がございましたら、そうおっしゃって、どうぞ御勘弁下さいまし。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
「掛け違ってお初にお目にかかりますが、おまえさんが丸多の番頭さんですかえ」「番頭と申すのは名ばかりで、まだ昨日きょうの不束者でございます。
— 正雪の絵馬 『半七捕物帳』 青空文庫
」 聞くも苦しと、男は一息に湯呑の半を呷りて、「さあ、お静」 女は何気無く受けながら、思へば、別の盃かと、手に取るからに胸潰れて、「狭山さん、私は今更お礼を言ふと云ふのも、異な者だけれど、貴方は長い月日の間、私のやうなこんな不束者の我儘者を、能くも愛相を尽かさずに、深切に、世話をして下すつた。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
「妹もなにぶん不束者でございますから、この末ともによろしくお願い申します」 お光が死ぬの生きるのという問題も案外にたやすく解決して栄之丞もまず安心した。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
伴左衞 いや、それは拙者の妹で千代と申す不束者、お見識り置きをねがひます。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
「これが俺の娘や、不束者での……」といふ藹山の言葉に、初めて気が附いたやうに、その男は鄭寧にお辞儀をした。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
不束者だが、おひとを見込んでの相談がある。
— 宮本百合子 『聟』 青空文庫
「手前滝沢|清左衛門、不束者にござりまするが何卒今後お見知り置かれ、別してご懇意にあずかりたく……」「どうも不可え、固くるしいね。
— 国枝史郎 『戯作者』 青空文庫
作例 · 標準
花嫁は「不束者ですが、どうぞよろしく」と挨拶した。
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彼は自分を不束者だと謙遜したが、とても有能な人だ。
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「まだまだ不束者ですが、精一杯頑張ります!」
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