分け入る
わけいる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to make one's way into
文例 · 用例
金鉱を発掘する人は、親や妻子より遠く、山中に分け入るのだ。
— 中原中也 『詩論』 青空文庫
我々が門川で下りて、更に人力車に乘りかへ、湯ヶ|原の溪谷に向つた時は、さながら雲深く分け入る思があつた。
— 国木田独歩 『湯ヶ原ゆき』 青空文庫
試みに中央線の汽車で甲州から信州へ分け入る際、沿道の民家の建築様式あるいは単にその屋根の形だけに注意してみても、私の言うことが何を意味するかがおぼろげにわかるであろうと思う。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
行くこと数里、深山幽谷深かく分け入ると、谿川の流れ巌に激しく、奔流矢を射るごとき淵に出た。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
彼は又、曾て読んだ八犬伝の中で、犬飼現八が庚申山に分け入るの一段を思い出した。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
木曾路の山へ分け入ると、折々に不思議を見る。
— 岡本綺堂 『雨夜の怪談』 青空文庫
いつのまにやら道をまちがへてゐたが、――それがかへつてよかつた――山また山、青葉に青葉、分け入るといつた感じだつた、蛙声、水声、虫声、鳥声、そして栗の花、萱の花、茨の花、十薬の花、うつぎの花、――しづかな、しめやかな道だつた。
— 伊佐行乞 『行乞記』 青空文庫
大田への道は山にそうてまがり水にそうてまがる、分け入る気分があつてよい、心もかろく身もかろく歩いた。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
作例 · 標準
深い森の中を、分け入りながら進んだ。
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満員電車で、なんとか隙間を分け入って乗車した。
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新しい分野に、勇気を持って分け入っていく。
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