つっと
つっと異読 つうと・つうっと・ツーッと
副詞
標準
quickly
文例 · 用例
」とタネリが云いましたらおっかさんは太い縫糸を歯でぷつっと切ってそのきれはしをぺっと吐いて云いました。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
(おお、死んで見せようか、死ぬのが何も、)とつっと立つと、ふらふらして床を放れて倒れました。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
亮二は思わず、つっと木戸口を入ってしまいました。
— 宮沢賢治 『祭の晩』 青空文庫
酒井は、杯を、つっと献し、「早瀬、近う寄れ、もっと、」 と進ませ、肩を聳かして屹と見て、「さあ、一ツ遣ろう。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
それを手に触れるが早いか、次のローラーへ、つっと巻きつける、巻きつけるとまた朗々として続いてゆく。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」と、ほろ酔のいい機嫌の紅ら顔の、胡麻塩頭の、それが眼鏡の底の目くばせで、私へ向いて、またつっつっと通り過ぎたは浜の輸出商Cという小柄の老人。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」と含み声でつっと身をねじらした。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
右の手は出前の盆を高くさし上げたまま、左の手をハンドルにかけ、左の足をペダルに掛けて、つっと車を乗り出すと同時にからだを宙に浮かせ、右脚を軽く上げてサドルに腰をかけようとしたが、軽い風が水色模様の浴衣の裾を吹いて、その端が危うくサドルに引っかかりそうになった。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
作例 · 標準
彼は返事もせずに、つっと部屋を出ていった。
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用事を済ませて、つっと家に帰ってきた。
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信号が変わると、車はつっと加速して走り去った。
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