足しにする
たしにする
表現動詞-サ変-する
標準
to make up (a deficiency)
文例 · 用例
張物と雑巾さしとに精を出して収入の足しにするからと云つて、黒の頸を抱いて離さなかつた。
— 有島武郎 『お末の死』 青空文庫
古いオメガで、一度、修繕に出したものだが、こゝの払ひの足しにするには、これ一つで充分だらうと、ゆき子の時計はそのまゝで、褞袍姿で出て行つた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
水夫連中は沖へ出次第に小僧を餌にして鱶を釣ると云っているそうだし、機関室の連中は汽鑵に突込んで石炭の足しにするんだと云ってフウフウ云っている。
— 夢野久作 『難船小僧』 青空文庫
其上妻は暇の無い中から時々小説とかお伽噺とか女子書翰文とか自分の歌集とかを作つて、其の原稿料で家賃の滞りや薬価や牛乳代の足しにする。
— 與謝野寛 『執達吏』 青空文庫
ところが僕達はこの残飯の又残飯を一銭一銭と買つて腹の足しにすることがあるのです。
— 坂口安吾 『盗まれた手紙の話』 青空文庫
さいわい「探偵」という雑誌の編輯者と懇意であるから、またそれをはじめて生活の足しにするつもりだ。
— 久生十蘭 『黒い手帳』 青空文庫
ヴェトナムの軍事費の足しにするため、それまでは三パーセントでしかも一九六九年には全廃されることになっていた電話税が、一九六六年四月、恒久的に一〇パーセントにひきあげられた。
— 片岡義男 『エルヴィスから始まった』 青空文庫
けれど、お金のことですから、死んでお詫びをしたところで、それが戻るという訳じゃなし」「でもお前、こんどの掛けは少ないけれど、藍年貢の足しにするお金で、私の戻りを待っている場合じゃないか、それをお前……それをあんな者にゆすり盗られて」 阿波――という言葉がでたのでお綱はそのほうへ耳を澄ました。
— 木曾の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
作例 · 標準
このお金は、来月の旅行費用の足しにしてください。
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週末のアルバイト代は、すべて学費の足しに回している。
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少しですが、お見舞いの足しにしていただければ幸いです。
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