黒百合
くろゆり異読 クロユリ
名詞
標準
black lily (Fritillaria camtschatcensis)
文例 · 用例
そこでは黒百合のような貴婦人が、オペラバッグから紙幣束を出して、百|法の青札を買い、二十歳にもならないしとやかな娘が、赤札に自分の運命を賭けているのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
黒い色のはあるまいと思うけれども、その黒百合というのは帯紫暗緑色で、そうさ、ごくごく濃い紫に緑が交った、まあ黒いといっても可いのだろう。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
東京理科大学の標本室には、加賀の白山で取ったのと、信州の駒ヶ嶽と御嶽と、もう一色、北海道の札幌で見出したのと、四通り黒百合があるそうだが、私はまだ見たことはなかった。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
やっぱり私達が、名を聞いております通、芝居でいたします早百合姫のことで、富山には黒百合があるッていうから、欲しい、どんな珍らしい花かも知れぬ。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
お請合はしませんけれども、黒百合のある処は解っておりますからとそう言って参りましたが、太閤記に書いてあります草双紙のお話のような、それより外|当地でもまだ誰も見たものはないのでございますから、どうかしら、怪しいと存じました。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
若山は半面に団扇を翳して、「当地で黒百合のあるのはどこだとか言ったっけな。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 お雪は、黒百合が富山にある、場所の答を、婆さんに譲って、其方を見た。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」「その奥に黒百合があるんですッて、」お雪は婆さんの言を取って、確めてこれを男に告げた。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
秘境の湿地帯で、ひっそりと黒百合が咲き誇っていた。
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黒百合のシックな花の色は、独特の美しさを醸し出している。
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北海道の山々で、偶然にも珍しい黒百合の群生を発見した。
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