膝骨
ひざぼね
名詞
標準
文例 · 用例
積つたばかりの雪の上を歩くやうに、厭にガクガクする膝骨をしつかり爪先きと踵で踏み応えながら、夫々の脚に注意深さを注ぎながら。
— 牧野信一 『毒気』 青空文庫
屋敷は床の上へ流れ出したニスの中へ片頬を浸したまま起き上ろうとして慄えているのだが、軽部の膝骨が屋敷の背中を突き伏せる度毎にまた直ぐべたべたと崩れてしまって着物の捲れあがった太った赤裸の両足を不恰好に床の上で藻掻かせているだけなのだ。
— 横光利一 『機械』 青空文庫
――それから膝骨の下あたりに見当をつけ、裾を五六寸鉄でヂョキヂョキと切り落した。
— 牧野信一 『スプリングコート』 青空文庫