国方
くにがた
名詞
標準
one's hometown
文例 · 用例
雲萍雑誌には「西国方に風鎌というものあり」としてある。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
伊助の浄瑠璃はお光が去ってからきゅうに上達し、寺田屋の二階座敷が素義会の会場につかわれるなど、寺田屋には無事平穏な日々が流れて行ったが、やがて四、五年すると、西国方面の浪人たちがひそかにこの船宿に泊ってひそびそと、時にはあたり憚からぬ大声を出して、談合しはじめるようになった。
— 織田作之助 『螢』 青空文庫
主人の殿は松平大島守と言ふ……」「西国方の諸侯だな。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
名ある日本の武将の中で、どんな連中がキリシタン宗に、一番早く帰依したかな」「は」というと三十二、三、薄あばたのあるさむらいが、「大友|義鎮、大村|忠純、有馬晴信というような西国方の大名が、帰依したように存じますが」「まず及第、その辺であろう。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
教授とは云いながら、実は教うるが如く学ぶが如く、共に勉強して居る中に、私は幕府の外国方(今で云えば外務省)に雇われた。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
岩下と重野の両人、それから幕府の外国方から鵜飼弥市、監察方から斎藤金吾と云う人が立会い、いよ/\書面を取換して事のすっかり収まったのが、文久三年の十一月の朔日か二日頃であった。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
夫れから又或日に外国方の小役人が出て来て、時に福澤さんは家来は何人お召連れになるかと問うから、「家来とは何だと云うと、「イヤ事急なれば皆この城中に詰める方々にお賄を下さるので人数を調べて居る処です。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
所が榎本が今度|糺問所の手に掛て居て、その節、榎本の阿母さんも姉さんもお内儀さんも静岡に居るが、一向|釜次郎の処から便りがないので大に案じて居ると、丁度その時に榎本の妹の良人に江連加賀守と云う人があって、この人は素と幕府の外国奉行を勤めて居て私は外国方の飜訳方であったから能く知て居る。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
作例 · 標準
彼は年に一度、国方へ帰省して、旧友との再会を楽しみにしていた。
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国方を離れて都会で働く若者も多い。
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「君の国方はどんなところなの?」と彼は興味深そうに尋ねた。
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