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論派

ろんぱ
名詞
1
標準
文例 · 用例
その時の座長の演説の中に物理学者の二つの流派、すなわち実験派と理論派との各自の偏見から来る無用の争いを誡めた一節は、そのまま現代にもあてはまるべきものである。
寺田寅彦 レーリー卿(Lord Rayleigh) 青空文庫
著者講究の粗漏よりして、あるいは諸論派の本旨を誤認せしものなきにあらざるべし。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
政治上の論派を区別するもまたこれに似たるものあり、民権を主張するもの豈にことごとく調和論派ならんや、王権を弁護するもの豈にことごとく専制論派ならんや、ただその論拠の如何を顧みるのみ。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
仏国大革命の後に当たり、政論の分派雑然として生ず、当時かのシャトーブリヤン氏とロワイエ・コロラル氏とはほとんどその論派を同じくし、世評は往々これを誤れり、しかれども甲は保守派中の進歩論者にして乙は進歩派中の保守論者たり、何となればその論拠において異なるところあればなり。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
昔討幕攘夷の論盛んに起こるや、全国の志士群起してこれに応ず、これに反対して皇武合体を唱え開港貿易を説く者、少数といえどもなお諸方に割拠してもって一の論派たることを得たり。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
当時この二論派は実に日本の政界を支配したるものにして、百世の下、史乗にその跡を留む。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
しかれども今日より仔細にその事実を観察するときは、甲種の論派に入るもの豈に必ずしも勤王愛国の士のみならんや、あるいはふたたび元亀天正の機会を造り、大は覇業を企て小は封侯を思うものなきにあらず。
陸羯南 近時政論考 青空文庫
論派を代表する者といえどもまた然り、世界の大勢に通じ、日本の前途を考え、もって世論の激流に逆らうものは傑人たるを疑うべからず、しかれども、皇武合体を唱うる者あるいは改革に反対する守旧の思想に出でたるあらん、開港貿易を説く者あるいは戦争を厭忌する偸安の思想に出でたるあらん。
陸羯南 近時政論考 青空文庫