立ち詰め
たちづめ
名詞
標準
文例 · 用例
年は取っても腕は狂わず、五人の梳手を使って、立ち詰めに髷の根締めに働いていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
だつて、あたしは、朝の八時から立ち詰めよ。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫
【3】1.吾々は一時間も前から脚が棒になつて胴體に突きさゝるほどの立ち詰めだ。
— 關口存男 『新獨逸語文法教程解説』 青空文庫
然う歩きもしないが兎に角立ち詰めだったから道頓堀で休んだ時は寛いだ。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
殆ど朝の五時から夜の十一時まで立ちづめである。
— 湘南サナトリウムの病院にて 『寢たらぬ日記』 青空文庫
朝から昇降口に立ちづめのまま、私はそこで揉み合う沢山の人間を見た。
— 原民喜 『西南北東』 青空文庫
桜もそろそろ咲きかけてるのに、厭ね、私たち‥‥」 なか子は五六年前、観桜会とかで足が痺れる程、一日立ちづめで働いた料理屋の生活を思ひ出してゐた。
— 林芙美子 『朝夕』 青空文庫
一日の午後、太郎が学校をひけてかえって来るとすぐ出かけ一時四十分の小田原ゆきをめがけて東京駅へ行ったところ、列がずーっとむこうの端れで、最後尾の車に、しかも立ちづめで二の宮迄よ。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫