秘府
ひふ
名詞
標準
文例 · 用例
医心方は世秘府に蔵儲せられてゐた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
是より先正親町天皇の時、典薬頭|半井瑞策が秘府より受けて家に蔵することとなり、其|裔孫広明に至つて出して徳川氏に呈したのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
秘府の御書さえ借覧をねがい出るほどであるから、公卿の諸家はいうまでもなく、どんな貴顕の家書でも、大名の蔵書でも、(どこには何がある) と知れば、労と日子をいとわずに求めた。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
是は谷本博士の講演の中にも、隨分いろ/\御骨折りになつて研究せられたものでありますが、其の一つは文鏡祕府論であります。
— 内藤湖南 『弘法大師の文藝』 青空文庫
此處に持つて來て居りますが、是は弘法大師のことに御注意になつて居る方は、どなたでも御承知でありますが、文鏡祕府論と云ふ本があります。
— 内藤湖南 『弘法大師の文藝』 青空文庫
此の文鏡祕府論と申しますのは、勿論弘法大師が當時の漢文を作り、詩を作ります者の爲に、其の規則を書きましたものであります。
— 内藤湖南 『弘法大師の文藝』 青空文庫
弘法大師が文鏡祕府論の序文を書きますに就いても、其の事を明かに御斷りになつて居ります。
— 内藤湖南 『弘法大師の文藝』 青空文庫
是は支那から歸られてから幾年ぐらゐ經つて之を作られたかと云ふことははつきり分りませぬが、後に文鏡祕府論をもう一つ簡略にして、文筆眼心抄と云ふ本を書いて居られます。
— 内藤湖南 『弘法大師の文藝』 青空文庫