白羊
はくよう
名詞
標準
文例 · 用例
たとへば名詩集「ゆく春」の詩人泣菫は、後に「白羊宮」や「二十五絃」のやうな駄詩集――熱も色氣もないペダンチツクな駄詩集――を出して得意で居るし、神祕冥想の偉才詩人三木露風も、最近羅風と改名してからロクな詩は作つて居ない。
— 萩原朔太郎 『名詩集「思ひ出」の眞價』 青空文庫
倉田白羊が「京都の浅井忠先生の弟子たちで、先生の法事の帰りで遅くなつたからとめて下さい」と頼んで宿めて貰つた。
— 木下杢太郎 『パンの会の回想』 青空文庫
このかへりに、酒に酔つた山本鼎と倉田白羊とが永代橋の欄干からアアチのてつぺんへ攀ぢ登りそこから河へ小便をしたりして皆をはらはらさせた。
— 木下杢太郎 『パンの会の回想』 青空文庫
何故なら、通例では、春分点のある白羊宮が円の中心になっているのだけれども、これには磨羯宮が代っている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
さてそうしてから、その八つの希伯来文字を、それぞれに語源をなしている現在のABCに変えてゆくと(以下既記の順序どおり)、結局(S. L. Aa. I. H. A. N. T.)となるけれども、まだ、十二宮には、磨羯宮・天秤宮・巨蟹宮・白羊宮と、以上の四座が残されている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
それによると、磨羯宮のL形がB、天秤宮の形がD、巨蟹宮の形がR、そして、白羊宮のがEとなる。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
「白羊宮」より(明治三十九年)ああ大和にしあらましかばああ、大和にしあらましかば、いま神無月、うは葉散り透く神無備の森の小路を、あかつき露に髮ぬれて、往きこそかよへ、斑鳩へ。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
『白羊宮』は、明治三十九年五月、滿谷國四郎、鹿子木孟郎二氏の※畫を入れて、金尾文淵堂から出版しました。
— 薄田泣菫 『詩集の後に』 青空文庫