心入れ
こころいれ
名詞
標準
文例 · 用例
――皆さんが、御心入れの御馳走、何、秋草を、早くお供えなさるが可いね。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
(その白布の包を出し)姫君より、貴女様へ、お心入れの土産がこれに。
— 泉鏡花 『天守物語』 青空文庫
お心入れの御状なれば、池に近し、御双方お気が通って、自然と文箱に籠りましたか。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
案ずるまでもありませんや、お道姉さんが心入れのお手料理か何かを、旅館から運ぶんだね。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
が、そんな、実は、しおらしいとか、心入れ、とかいう奇特なんじゃなかったよ。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
)十太夫 ぢやによつて滅多に取出したことはないのぢやが、今宵は白柄組のお頭水野十郎左衞門様がお越しに相成るについて、殿様格別のお心入れで、御料理の器にそのお皿をおつかひなさる。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
「慶長元和の血なまぐさい世の中と、太平百余年の今日とは、世のありさまも違えば人の心入れも違うぞ。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
楼主の心入れは重々|忝ないが、さればというてこのまま手を引いてしもうてはこっちの心が一つも届かぬ。
— 夢野久作 『名娼満月』 青空文庫