草芝
くさしば
名詞
標準
文例 · 用例
原來時宗遊行派の阿彌號は相摸國高座郡藤澤の清淨光寺から出すもので、江戸では淺草芝崎町日輪寺が其出張所になつてゐた。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
わたくしは是より先、淺草芝崎町の日輪寺に往つて見た。
— 森鴎外 『壽阿彌の手紙』 青空文庫
辻能といふのは眞面目な方、草芝居といふのは滑稽な方、と見れば間違は無い。
— 三田村鳶魚 『物貰ひの話』 青空文庫
天どんを誂えて昼飯をすますが否や、二人は別々に貸間を捜し歩くことにして、その日の夕方荒物屋に帰って来た時、お千代の方は大鳥神社の筋向の横町に米屋の二階をさがし当て、重吉の方は浅草芝崎町の天岳院に日輪寺という大きな寺のあるあたり、重に素人屋のつづいた横町に洗濯屋の二階を捜した。
— 永井荷風 『ひかげの花』 青空文庫
秋田でカッカ、津軽南部でカノガ、カヌガというのがそれらしいが、ここではまだ常畠の域に入らず、単にたびたびの焼畑作りによって、樹林の絶滅して草芝ばかりになった土地をそういっている。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫