火縄
ひなわ
名詞
標準
fuse
文例 · 用例
次にチョッキの隠袋から、何か小さなものを出して、火縄でそれに点火したのを、手早く筒口から投げ入れると、半秒足らずくらいの後に、爆然と煙が迸り出て、鈍い爆音が聞える。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
」 兵十は立ちあがって、納屋にかけてある火縄銃をとって、火薬をつめました。
— 新美南吉 『ごん狐』 青空文庫
兵十は火縄銃をばたりと、とり落しました。
— 新美南吉 『ごん狐』 青空文庫
そして、覘いを定めて火縄を差した。
— 田中貢太郎 『怪人の眼』 青空文庫
外面は又外面で、士卒各々|兜の緒を緊め、鉄砲の火縄に火をささぬばかりにし、太刀を取りしぼって、座の中に心を通わせ、イザと云えばオッと応えようと振い立っていた。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
すわや政宗寄するぞ、心得たり、手を出さば許すまじ、弾丸振舞わん、と鉄砲の火縄の火を吹いて居る勢だ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
大塚は台尻に巻いた火縄に注意した。
— 田中貢太郎 『忘恩』 青空文庫
彼は銃をおろすなり大猿を狙って火縄をさした。
— 田中貢太郎 『忘恩』 青空文庫
作例 · 標準
突然の雨で火縄が湿ってしまい、戦の最中に火縄銃が全く役に立たなくなるという不覚を取った。
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熟練の職人が手間暇かけて綯った火縄は、火持ちが良く、燃焼速度も一定に保たれているのが特徴だ。
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夜襲の合図を待つ間、暗闇の中で赤く燻り続ける火縄の先を見つめながら、武士たちは静かに集中を高めていた。
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