尺取
しゃくとり
名詞
標準
measuring worm
文例 · 用例
兎や雷鳥が、雪の降る時に白色に変り、草の萌え茂る時に、その色に変るやうに、カメレオンのやうに、絶えず変色したり、尺取り虫見たいに、枯枝と同じ色をして、力んでピンと立つてゐれば、生命と云ふものは保つものなのだ。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
尺取虫が枝から枝を匍っている。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
そのうちに時間が経つと体の重みで刃の孔がだんだん闊くなって、たちまち脱け落ちて、手足は尺取虫のように屈んでしまった。
— 田中貢太郎 『続黄梁』 青空文庫
)…… と頭で尺取って、じりじりと後退り、――どうやらちっと、緊めつけられた手足の筋の弛んだ処で、馬場の外れへ俵転がし、むっくりこと天窓へ星を載せて、山端へ突立つ、と目が眩んだか、日が暮れたか、四辺は暗くなって何も見えぬ。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
) ッていいながら、左の肩で寸法を取って、尺取虫のように、じりり、じりり。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
倒れた齋藤が横になつたまゝ、身體を尺取蟲のやうにして起き上らうとしてゐた處を、先の巡査は靴のまゝ、續けて二度蹴つた。
— 小林多喜二 『一九二八年三月十五日』 青空文庫
と呟くと、蜿※たる竜の鬚の坂道を、死者狂ひの尺取虫と化けて降りはじめた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
「百姓は馬鹿だな、尺取虫に土瓶を引っかけるてかい?
— 林芙美子 『風琴と魚の町』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、畑で尺取を見つけては追いかけて遊んだものだ。
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尺取が体を伸ばしたり縮めたりしながら進む姿は、見ていて飽きない。
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自然観察会で、講師が尺取の生態について詳しく説明してくれた。
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