貸し部屋
かしべや
名詞
標準
文例 · 用例
三階は後で判ったことだがこの雑貨貿易商である娘の店の若い店員たちの寝泊りにあててあり、二階の二室と地階の奥の一つ、これも貸部屋では無かった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
貸部屋をする位いなら、あんな事務室だけを択って貸さずにこの位の部屋の空いているのを何故貸さないのかと私はあとでその事情は判ったけれどその時は何も知らないので不審に思った。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
高橋さんを訪う、同道して貸部屋探し、見つからない、途中、二神さんを訪う、初めて房子さんに会う。
— 種田山頭火 『四国遍路日記』 青空文庫
アパートと云つても――いや、そんな何となく小綺麗で、設備のよくととのつた西洋くさい貸部屋を意味する言葉を使つてはいけないだらう。
— 武田麟太郎 『日本三文オペラ』 青空文庫
爺はつい又いつもの調子を出して、支械稼ぎの自慢や、近い中に城内に四五円位の貸部屋でも捜してみるつもりだ等と、立て続けに喋り立てた。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
「貸部屋を捜して何するだや」と婦は面白半分に質ねた。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
城内に貸部屋でも見附ければほんとうに婦は来てくれるのだろうか。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
城内に貸部屋をきめた訳でもないのだった。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫