薜
薜
名詞
標準
文例 · 用例
唐の時は釣が非常に行われて、薜氏の池という今日まで名の残る位の釣堀さえあった位ですから、竿屋だとて沢山ありましたろうに、当時|持囃された詩人の身で、自分で藪くぐりなんぞをしてまでも気に入った竿を得たがったのも、好の道なら身をやつす道理でございます。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
唐の時は釣が非常に行われて、薜氏の池という今日まで名の残る位の釣堀さえあった位ですから、竿屋だとて沢山ありましたろうに、当時持囃された詩人の身で、自分で藪くぐりなんぞをしてまでも気に入った竿を得たがったのも、好の道なら身をやつす道理でございます。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
開元の末になって、柳毅の義弟の薜瑕が京畿の令となっていたが、東南に謫官せられて洞庭湖を舟でとおっていると、不意に水の中に碧あおとした山が見えてきた。
— 田中貢太郎 『柳毅伝』 青空文庫
蓋し聞く、大禹鼎を鋳て、神姦鬼秘、その形を逃るるを得るなく、温門に入りて晋景歿し、妖豕野に啼いて斉襄を興し薜をなす。
— 田中貢太郎 『牡丹燈記』 青空文庫
禍を降し妖をなし、災を興し薜をなす。
— 田中貢太郎 『牡丹燈籠 牡丹燈記』 青空文庫
雲山從此別 雲山これより別かる、涙濕薜蘿衣 涙は湿す薜蘿の衣。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
しかし、滕や薜のような小国でも、その大夫にはなれない人物だ。
— 下村湖人 『現代訳論語』 青空文庫
偶唐人ガ僧院ノ詩ヲ読ミ帯雪松枝掛薜蘿トイフニ至ツテ浩然トシテ山林ノ志アリ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫