人面瘡
じんめんそう異読 にんめんそう
名詞
標準
mythological growth (tumour) that takes the shape of a human face
文例 · 用例
この一センチメートル三角ぐらいの鉄片は、言わば「やましき良心」のごとく、また因果の「人面瘡」のごとく至るところにつきまとって私を脅かすのであった。
— 寺田寅彦 『試験管』 青空文庫
いや、ならんのじゃない、し得なかったんです――お先達、」 と何か急きながら言淀んで、「話に聞いた人面瘡――その瘡の顔が窈窕としているので、接吻を……何です、その花の唇を吸おうとした馬鹿ものがあったとお思いなさい。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
」 と云うと、先達は落着いた面色で、「人面瘡、ははあ、」 さも知己のような言いぶりで、「はあ、人面瘡、成程、その面が天人のように美しい。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
怪物かと思えば美人で、人面瘡で天人じゃ、地獄、極楽、円髷で、山賊か、と思えば重箱。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
人面瘡 数十年前のことである。
— 酉陽雑爼(唐) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
盲目が見えましたり、跛が立ちましたり、唖が口をききましたり――一々数え立てますのも、煩わしいくらいでございますが、中でも一番名高かったのは、前の摂津守の悩んでいた人面瘡ででもございましょうか。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
作例 · 標準
その不気味な絵には、人面瘡を持つ人物が描かれていた。
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民間伝承では、人面瘡は悪霊の仕業だとされている。
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彼は冗談で、背中にできた大きな痣を人面瘡と呼んだ。
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ウィキペディア
人面瘡(じんめんそう)、人面疽(じんめんそ)は、妖怪・奇病の一種。体の一部などに付いた傷が化膿し、人の顔のようなものができ、話をしたり、物を食べたりするとされる架空の病気。薬あるいは毒を食べさせると療治するとされる。
出典: 人面瘡 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0