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顔見世

かおみせ
名詞
1
標準
文例 · 用例
町の芸妓達は月光の下でスカリプタの恋愛小説を読みながら顔見世の順番を待っている。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
八 差配は溜息と共に気取って頷き、「いつ、どこでと云ってね、お前、縁日の宵の口や、顔見世の夜明から、見えなくなったというのじゃない。
泉鏡花 陽炎座 青空文庫
引手茶屋で飲んだのが、明日は名におう堺町|葺屋町の顔見世、夜の中から前景気の賑いを茶屋で見ようと、雅名を青楼へ馳せず芝居に流した、どのみち、傘雨さん(久保田氏)の選には入りそうもないのが、堀から舟で乗出した。
泉鏡花 雪柳 青空文庫
尋で小島氏は豊芥子の歌舞伎年代記続編嘉永五年の下に、四世薪水の大功記が「十一月七日より顔見世」になつたと云つてあることを報じた。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
猿若町の三芝居も遠慮の意味で、吉例の顔見世狂言を出さない。
薄雲の碁盤 半七捕物帳 青空文庫
そう云うわけでございますから、その十一月には例年の通り猿若町の三芝居に役者の入替りはありましたが、顔見世狂言は見合せになりました。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
顔見世に又出して見る死絵かな 五日、英一の四七日、午後よりかさねて青山にまいる。
――甲字楼日記の一節―― 叔父と甥と 青空文庫
染之助の居る一座は、十月興行をお名残りに上方へ帰って、十一月の顔見世狂言からは、八代目団十郎の一座が懸ると噂が立ちました。
菊池寛 ある恋の話 青空文庫
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顔見世(かおみせ)は、歌舞伎で、1年に1回、役者の交代のあと、新規の顔ぶれで行う最初の興行のことである。江戸時代、劇場の役者の雇用契約は満1箇年であり、11月から翌年10月までが1期間であった。したがって役者の顔ぶれは11月に変わり、その一座を観客にみせ、発表するのが顔見世であった。

出典: 顔見世 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0