やり込める
やりこめる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to talk (someone) down
文例 · 用例
地下の百姓を見てもすぐと理屈でやり込めるところから敬して遠ざけられ、狭い田の畔でこの先生に出あう者はまず一丁|前から避けてそのお通りを待っているという次第、先生ますます得意になり眼中人なく大手を振って村内を横行していた。
— 国木田独歩 『初恋』 青空文庫
花田 そうつけつけやり込めるもんじゃないよ、女ってものは。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
沢本 そうつけつけやり込めるものじゃないよ、女ってものは。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
」 熊本君は、私が佐伯をやり込めると、どういうわけか、実に嬉しい様子であった。
— 太宰治 『乞食学生』 青空文庫
しかしこれ以上やり込めるのは、大人気ないと思ったので、クルリと背を向けて舞二郎へ向かった。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
大勢の出て行ったあと、火鉢の傍で、母親は主婦が手きびしくやり込めるように言った一ト言を、いつまでも考えていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
だから、そこに潜んでいる眼に見えないものが、今度ダンネベルグ夫人に現われたとは思えないかね」「それは、ちと空論だろう」と検事はやり込めるような語気で、「二回目の事件で、前後の聯関が完全に中断されている。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
小太郎も、七瀬も、姉妹も、不安な胸の中にも、四ツ本をやり込める父の言葉を微笑しながら、聞いていた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫