剽軽
ひょうきん
形容動詞名詞
標準
facetious
文例 · 用例
だが、もっと悲劇的な憂愁を湛えた人柄を想像していたのに、極めて快活で人には剽軽らしいところを見せ、出迎えの連中の中での花形になっていた。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
林檎畑の案山子は、樹の頂上からぴょこんと空中へ今正に飛び出した所だと云ったような剽軽な恰好をしている。
— 寺田寅彦 『札幌まで』 青空文庫
この剽軽な、しかし要を得た説明は子供の頭に眠っている未知の代数学を呼び覚ますには充分であった。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
測候所で案内してくれた助手のB君は剽軽で元気のいい男であった。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
しかしこの人の剽軽で学者らしく無邪気な、そしてどこか親切な態度に馴れた私はその時でも少しも悪い心持は起らなかった。
— 寺田寅彦 『異郷』 青空文庫
」と剽軽に返事して、老人はそそくさ着物を着込んで、消えるように居なくなってしまいました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
そればかりでなく西山は剽軽なようで油断のならないところがある。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
「困るなあ、それにね、三隅のおぬいさんの稽古を君に頼みたいからと書いてあったんだのに……それだから渡瀬君に渡してくれって頼んでおいたじゃないか」「君にとは俺にかい」 園に顔を見つめられながら、半分は剽軽から、半分は実際合点がいかない風でガンベは聞き返した。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
作例 · 標準
「まあ、またそんな剽軽なことを言って!」と、祖母は彼の冗談に笑いながら彼を軽くたしなめた。
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剽軽な身のこなしと、とぼけたような表情で笑いを誘う彼の芸風は、テレビ番組でも大人気だ。
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彼はいつも職場で剽軽な振る舞いをして、トラブルで重苦しくなった会議室の空気を明るく変えてくれる。
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