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軒裏

のきうら
名詞
1
標準
文例 · 用例
朝市に出るものは出、一軒一軒裏口から「おかみさん」と云って廻って歩くものは歩く。
小林多喜二 不在地主 青空文庫
所が何うしても此処と思う家が見当りませんので、今度は一軒一軒裏口へまわって、お由さんの声を目当に探し廻りましたが、矢っ張り知れません。
海野十三 白蛇の死 青空文庫
屋根に積った真白な雪の間から、軒裏を飾る彫刻の色彩の驚くばかり美しく浮上っていた事と、漆塗の黒い門の扉を後にして落花のように柔かく雪の降って来る有様と、それらは一面の絵として、自分には如何なる外国の傑作品をも聯想せしめない、全く特種の美しい空想を湧起せしめた事を記憶している。
永井荷風 霊廟 青空文庫
月の光は幾重にも重った霊廟の屋根を銀盤のように、その軒裏の彩色を不知火のように輝していた。
永井荷風 霊廟 青空文庫