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溝板

どぶいた
名詞
1
標準
文例 · 用例
お峯は車より下りてさん、あれ三ちやんで有つたか、さても好い處でと伴なはれて行くに、酒やと芋やの奧深く、溝板がた/\と薄くらき裏に入れば、三|之助は先へ驅けて、父さん、母さん、姉さんを連れて歸つたと門口より呼び立てぬ。
一葉女史 大つごもり 青空文庫
もとより、溝板の蓋があるから、ものの形は見えぬけれども、優い連弾はまさしくその中。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」「はい、はい、」 手桶を引立てて、お源は腰を切って、出て、溝板を下駄で鳴らす。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 印半纏の腰を落して、溝板を見当に指しながら、ひしゃげた帽子をくるりと廻わして、「変ってますね。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 と好事に蹲込んで、溝板を取ろうとする、め組は手品の玉手箱の蓋を開ける手つきなり。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
一軒、地のちと窪んだ処に、溝板から直ぐに竹の欄干になって、毛氈の端は刎上り、畳に赤い島が出来て、洋燈は油煙に燻ったが、真白に塗った姉さんが一人居る、空気銃、吹矢の店へ、ひょろりとして引掛ったね。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
……その女の案内で、つい向う路地を入ると、どこも吹附けるから、戸を鎖したが、怪しげな行燈の煽って見える、ごたごたした両側の長屋の中に、溝板の広い、格子戸造りで、この一軒だけ二階屋。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
この途端に溝板を踏む足音がきこえて、一人の男がここの格子のまえに立った。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫