時ならぬ
ときならぬ
連体詞
標準
unthought of
文例 · 用例
青年団の人達と警官の扱いでようやくこの時ならぬ関所を通り抜けて箱根町に入った。
— 寺田寅彦 『箱根熱海バス紀行』 青空文庫
悲運な者にめぐつてくる時ならぬ福運、そんな事までがしきりに考へられた。
— 南部修太郎 『夢』 青空文庫
高い天井、白い壁、その上ならず壇の上には時ならぬ草花、薔薇などがきれいな花瓶にさしてありまして、そのせいですか、どうですか、軽い柔らかな、いいかおりが、おりおり暖かい空気に漂うて顔をなでるのです。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
大山鳴動して一鼠が飛び出したといったようなときの笑いは理知的であり、校長先生の時ならぬくしゃめが生徒の間に呼び起こす笑いなどには道徳的の色彩がある。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
ジュセッポの家で時ならぬ嵐が起って隣家の耳を※てさせる事も珍しくない。
— 寺田寅彦 『イタリア人』 青空文庫
家に歸りつくと母は驚いて私の時ならぬ歸宅を迎へた。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
時ならぬに、木の葉が散って、霧の海に不知火と見える灯の間を白く飛ぶ。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
その時、奥山で餞した時、時ならぬ深夜の人影を吠える黒犬があった。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
作例 · 標準
真冬に時ならぬ暖かさが続き、桜が咲いてしまった。
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時ならぬ訪問者に、彼は驚きを隠せないようだった。
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時ならぬ出来事が続き、誰もが困惑していた。
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