出ず入らず
でずいらず
名詞形容動詞
標準
neither gain nor loss
文例 · 用例
新に別荘を一軒借りるのも億劫だし、部屋|借が出ず入らず、しかるべき空座敷があるまいか、と私が此地に居た処から、叔父へ相談があったというので、世話をするように言って来た。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
もっとも家内の心づけ、出ず入らずに、なにがしの商品切手というのを、水引で袱紗で懐中にして、まじまじ、そこに控えている年配の男をついでにお察し下さるように―― で、酌人は酌人、ひらひらか、ちらちら、として、さてお肴、が、何分刺身はあやまる。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
「兄上、ここを開けましたる次の部屋に置きます屏風は、狩野法眼永徳あたりが、出ず入らずのところと――。
— 林不忘 『元禄十三年』 青空文庫
気は心だからあの児へ何かお歳暮をやらなくちゃあ……女の子達には出ず入らずで一様に羽子板がいいけれど、腕白にはやはり破魔の弓かしら?
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
家庭と家庭が出ず入らずの貧乏ってことも釣合が取れる。
— 佐々木邦 『ロマンスと縁談』 青空文庫
素子はそれとなしに河井夫人に相談して、二人の最少限の服装はでずいらずのウィーンでととのえるのがよかろうということになった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
作例 · 標準
今日の取引は、出ず入らずの結果となりました。
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彼らの関係は、いつも出ず入らずで均衡が保たれています。
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予算は出ず入らずで、なんとかやりくりできました。
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