濡れ濡れ
ぬれぬれ異読 ヌレヌレ
副詞
標準
wetly
文例 · 用例
出放題の和歌を詠んでは人を笑わせ、縁を取持っては人間の種をアチコチに蒔いてまわるのが何よりの道楽で……棄てた水仙、粋ゆえ身故、水に濡れ濡れ花が咲く……とか申しますなあ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
ただそれに濡れ濡れした淡い青味の感じが梨の花片のように色をさしてるのが私にはきっと邪魔になるのでございましょう。
— 岡本かの子 『愛』 青空文庫
」 と澄みつつ、湯気に濡れ濡れとした声が、はっきり聞こえた。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
たゞそれに濡れ濡れした淡い青味の感じが梨の花片のやうに色をさしてるのが私にはきつと邪魔になるのでございませう。
— 岡本かの子 『愛』 青空文庫
そがもとに噴水のむせび濡れ濡れて薄闇に入る……空気は重し……なほ赤し……黄に……また緑……いつしかに蒸汽の鈍き船腹のごとくに光りかぎろひし瘋癲院も暮れゆけば、ただ冷えしぶく茴香酒、鋭き玻璃のすすりなき。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
あなあはれ岡の鉾杉、をちこちの小竹のむら笹、柿もみぢ、梅が枝の蔦、とりどりに色に出づれど、神無月すゑの時雨に濡れ濡れて、その葉枯れず、落葉せず、透かず、薄れず、ただ上べわづか赭みて天鵞絨の焦茶いろすれ、深ぶかと黒くか青く、常久に古び鎮もる。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
萠黄月、月の円暈、遠近の薄き飛び雲、濡れ濡れてちろめく星の、糠星のかげ白むまで。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
あなあはれ、岡の鉾杉、をちこちの小竹のむら笹、柿もみぢ、梅が枝の蔦、とりどりに色に出づれど、神無月すゑの時雨に濡れ濡れてその葉枯れず、落葉せず、透かず、薄れず、ただ上べわづか赭みて天鵞絨の焦茶いろすれ、深ぶかと黒くか青く、常久に古び鎮もる。
— ――長歌体詩篇二十一―― 『観想の時』 青空文庫
作例 · 標準
雨に濡れ濡れの体をタオルで拭いた。
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彼女の潤んだ瞳は、まるで濡れ濡れと輝く宝石のようだった。
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夏の暑さで、Tシャツが肌に濡れ濡れと張り付いた。
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