問わず語り
とわずがたり
名詞
標準
unprompted remark
文例 · 用例
翌る年の春、上野の花が散ってしまった頃、ある夜膳を下げに来た宿の主婦の問わず語りに、阪の下の荒物屋の娘が亡くなったと云う話をした。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
近頃は西洋人も婦人まで草鞋にて登る由なりなどしきりに得意の様なりしが果ては問わず語りに人の難儀をよそに見られぬ私の性分までかつぎ出して少時も饒舌り止めず、面白き爺さんなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
盗賊が紳商に化けて泊っていた時の話、県庁の役人が漁師と同腹になって不正を働いた一条など、大方はこんな話を問わず語りに話した。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
自分が暑中休暇で帰省する四、五日前、夕飯を持って来た主婦が「わたしこれから出ますが何か御使いはありませぬか」との前置をおいての問わず語りに、その日雪ちゃんはどうかして主婦に叱られ、そのまま家を出てすべて帰って来ぬ故これから心当りへ尋ねて行かねばならぬとの事であった。
— 寺田寅彦 『雪ちゃん』 青空文庫
題が、いけなかったんだよ、ええっと、何だったっけな、「或る踊子の問わず語り」こっちが狼狽して赤面したね。
— 太宰治 『渡り鳥』 青空文庫
そして問わず語りにこんな話を始めた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
だがしまいには彼は問わず語りにこんな事を言った。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
姉の圭子が問わず語りに、(妾、もし舞台に出るのであったら、白鳥洋子という芸名にするの。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
作例 · 標準
彼は酒が入ると、問わず語りで昔の苦労話を話し始める。
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友人との再会で、まるで問わず語りのように学生時代の思い出が溢れ出した。
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子供が今日あった出来事を、まるで問わず語りのように興奮して話してくれた。
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