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引き初め

ひきぞめ
名詞
1
標準
文例 · 用例
それがいいそれがいい」 と云うので、今度は村長さんのところへ行って井戸の水汲み車を借りて来まして、綱の一方に豚吉の足を結びつけて、その綱を車に引っかけると、大勢でエイヤエイヤと引き初めました。
夢野久作 豚吉とヒョロ子 青空文庫
それっというので選り抜きの力の強い若者が四五人、バラバラと駈け寄って綱に取り付いて、一生懸命引き初めましたが、こは如何に。
夢野久作 白髪小僧 青空文庫
夜の潮は引き初める。
千家元麿 自分は見た 青空文庫
そしてこのインテリ層が火を引き初めるや、その自由主義はもはや自由主義ではなくなる。
豊島与志雄 文学の曇天 青空文庫
今夜は決して追ッちゃあならねえ」 という制止に、ようやく動揺をしずめて、元の冷静に返ったらしく、やがて、今後の役割を振分けるべく用意した「暗殺の籤」を順々に引き初めました。
吉川英治 江戸三国志 青空文庫
闇は虹の曳き初めた空の雷のように遠く離れて行き、眠りは拭わるる鏡の曇りのように淡く姿を消して行く。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫