片寄せる
かたよせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to push to one side
文例 · 用例
(二人はそっと榻を片寄せ、更に卓を片寄せる。
— 岡本綺堂 『青蛙神』 青空文庫
そこで頬張ッていた楊枝をこれ幸いと、我にも解らぬ出鱈目を句籠勝に言ッてまず一寸遁れ、匆々に顔を洗ッて朝飯の膳に向ッたが、胸のみ塞がッて箸の歩みも止まりがち、三膳の飯を二膳で済まして、何時もならグッと突出す膳もソッと片寄せるほどの心遣い、身体まで俄に小いさくなったように思われる。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
ブルウス・テイラアは、カアテンを片寄せる強い組紐で首を吊って、その鉤からぶら下がって死んでいた。
— 牧逸馬 『ロウモン街の自殺ホテル』 青空文庫
豪傑リカルド・ガリバルジ君は、カアテンを片寄せる強い組紐で首を吊って、その鉤からぶら下がって死んでいた。
— 牧逸馬 『ロウモン街の自殺ホテル』 青空文庫
「これもこちらへ隠しまして」と美少年は草籠を片寄せると見せて、利鎌取るや武道者の頸に引掛け、力委せにグッと引いた。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
然るに、その際興味ある現象を目撃せりと云うは、余が屡赤布を側の壁際へ寄せたるに、同人もまたそれに応じて、埋もれんばかりに身体を片寄せるかと思えば、また銃器に触れると、同時に身体を離し、その儘静止する事もありき。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
母は掻き馴らしたる灰の盛り上りたるなかに、佐倉炭の白き残骸の完きを毀ちて、心に潜む赤きものを片寄せる。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
日記を右に片寄せる。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
作例 · 標準
邪魔な書類を片寄せて、机の上に広げた地図を広げた。
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彼は食事の準備のために、テーブルの上のものをすべて片寄せるよう妻に頼んだ。
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道を塞いでいた自転車を片寄せて、通行の邪魔にならないようにした。
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