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名詞
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標準
文例 · 用例
葛城の神を駆使したり、前鬼後鬼を従えたり、伊豆の大島から富士へ飛んだり、末には母を鉢へ入れて外国へ行ったなどということであるが、余りあてになろう訳もない。
幸田露伴 魔法修行者 青空文庫
萌葱の短い前垂の女中が後ろを振り返つてそれを見入り、丹染の風呂敷の番頭はんも足を停め、茶屋の前で二三人の女中が手を組み合はせて眺める所は、宛然として浪華風俗畫卷の題目であつた。
木下杢太郎 京阪聞見録 青空文庫
鬼とも見えて、焔吐くべく、      劍に倚りて、眥裂けば、胡山のふゞき、黒き方より、      騎十萬、※として來る。
夏目漱石 從軍行 青空文庫
「さあ、無いのか、有るのかよ」 肩に懸けたる手をば放さで連に揺るるを、宮はの槌もて撃懲さるるやうに覚えて、安き心もあらず。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
彼も殺さじ、これも傷けじと、貫一が胸は車輪の廻るが若くなれど、如何にせん、その身は内より不思議の力に緊縛せられたるやうにて、逸れど、躁れど、寸分の微揺を得ず、せめては声を立てんと為れば、吭は又|塞りて、丸を啣める想。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
田楽の笛ひゆうと鳴り深山に獅子の入るなる夕月夜かな 大正十四年九月津軽板柳の大農松山次郎氏の宅で同地の獅子舞を見て作られた歌の一つで蓋し傑作と称すべき作の一つである。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
エロ・グロ、剣劇の興行政策をこれまで日本で最もいい制作をしていた東宝にもちこんで、近代的な社会感覚をもっている従業員たちを追いはらっている渡辺蔵が、教員の資格審査委員の一人であるという事実は、見のがされてはならない。
――日本の文化のまもり―― 三年たった今日 青空文庫
その後東宝経営者は、興業資本の利潤追及の方向を強化して、保守的な文化性の低いスター中心に作った第二組合に、安価なエロ・グロ・剣劇映画を作らせ(渡辺蔵社長の宣言)第一組合を無活動におとしいれ数百名のくびきりを行った。
宮本百合子 今日の日本の文化問題 青空文庫