滝巡り
たきめぐり
名詞
標準
文例 · 用例
その一枚摺|錦絵は富嶽三十六景、諸国滝巡り、諸国名橋奇覧、琉球八景等にして絵本には『江都勝景一覧』(寛政十一年板)『東都遊』(享和二年板)『山復山』(文化元年板)『隅田川両岸一覧』(文化三年板)等あり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
北斎の名所絵本はいづれも狂歌の賛をなしたるものにして後年の傑作たる富嶽三十六景及び諸国滝巡り等に比すればいまだ全く独特の技倆を発揮したるものとはいひがたし。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
富嶽三十六景と諸国滝巡りとはその設色の布局と相俟つて北斎をして不朽ならしむる傑作品なれども、その船舶その人物樹木家屋|瓦等に何となく支那らしき趣を覚えしむ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
されば北斎が彩色板画の手腕を見んと欲すれば富嶽三十六景、諸国滝巡り、名橋奇覧、詩歌写真鏡の如き錦絵を採らざるべからず。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
吾家に来るまで彼は、諸国の滝めぐりをして来たさうだ。
— 牧野信一 『素書』 青空文庫
昔の近郊滝めぐりお客様を見てから水加減 夏らしく、といってもあまり涼しくない滝の話。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
我々の書生時代、涼を趁うといっても、海はまだ羽田、大森でさえ開けない、上野や道灌山の森蔭へ行って寝ころぶくらい、さなくば近郊の滝めぐり、目黒の不動、角筈の十二社、王子名主の滝、少し離れて等々力の不動、高尾の琵琶の滝、その頃は中央線も私設で八王子止り。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫