貧乏暮らし
びんぼうぐらし
名詞
標準
needy circumstances
文例 · 用例
その隨筆のなかで室生さんはまだ若くて貧乏暮らしをされてゐた頃のこと、よく本などを賣りに行く途中、森さんの家の前を通られ、その門の前に茉莉さんらしいお孃さんの遊んでゐるのを見かけたことなどを書いてゐられるのだ。
— 堀辰雄 『「文藝林泉」讀後』 青空文庫
貧乏暮らしもやむをえねば、たまには欺せる場合にお客を欺すという様な不心得者の出るのも、実際やむをえぬ事であると、こう云っております。
— 喜田貞吉 『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』 青空文庫
売る物と言っても、もとからの貧乏暮らしですから、そうたくさんあろうはずはありません。
— 下村千秋 『神様の布団』 青空文庫
ほんとうに志ん生は早くからこの社会へ身を投じていながら、若い時分をずぼらにでたらめに暮らしすぎたため転落し、そのため一時はずいぶんひどい貧乏暮らしをしていた。
— 正岡容 『随筆 寄席囃子』 青空文庫
私自身もまた年少にして文筆の生活に入り、時流に耐える底力なく自棄の生活を送っているうちにすッてんころりんと落伍してしまい、ひどいひどい貧乏暮らしのありッたけをしてから、やっとこの頃多少でも自分の好きなものだけを書いて世間に問うことができてきたのである。
— 正岡容 『随筆 寄席囃子』 青空文庫
バラック仕立ての貧乏暮らしが身についてから、もう六年になり、見かけより充実した内容で、毎日、楽しくやっていた。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
この思いつきは、講和発効と同時に、個人の収用家屋が返還されるだろうという噂があったころ……ひょっとすると、はるかむかしに起案されたもので、バラックの貧乏暮らしが楽しくてたまらないなどと、心にもないことをいいながら、頭のなかで、ゆっくりと練りあげていたのだったらしい。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
寝具に客用なぞのない貧乏暮らしの私は、近くの貸しふとん屋から一人前の寝具を借り入れ、雑用の金を作るために質屋に衣類を持って行き、暮鳥の知らない間にそれらの用意を整えていた。
— 室生犀星 『我が愛する詩人の伝記』 青空文庫
作例 · 標準
若い頃の貧乏暮らしが、今の彼の倹約精神の基礎となっている。
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彼は貧乏暮らしを乗り越え、成功を掴んだ。
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たとえ貧乏暮らしでも、心は豊かに生きたいものだ。
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