皆まで
みなまで
副詞
標準
to the end
文例 · 用例
そういう下地はしかしおそらく同時代の日本の少年の、皆まででなくとも大多数の中に、多少でも通有なものではなかったかと疑う。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
「いやいや皆まで申されるな」 「では」となりひらが、T「この連判状は貴殿に進呈致すその代り」 と言って、T「但馬屋源兵衛を早速放免して戴きたい」 「よろしゅう御座る」と左衛門、 「では」となりひら連判状を其処へ置く。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
「あなたも年をとってみるとこの味は分ってきなさるが……」 皆まで聞かずにおたけさんはとうとう顔を真赤にして笑いだしてしまったが、ふと眼を西山の方にやると驚いたらしく、「まあ新井田の奥さんが」 と仰山にいった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
」男は皆まで云はせずきつぱり断言した。
— 平出修 『計画』 青空文庫
」男は皆まで云はせずきつぱり斷言した。
— 平出修 『計畫』 青空文庫
と皆まで言わぬに早合点、「へい、なるほど妖物邸。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
」とさようしからばで言上するのを、老婦人は皆まで聞かず、「退りやと申すに。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 皆まで謂わせず、「何だ御取次い、糞でも啖え、華族様|御直の馬丁だわ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
作例 · 標準
彼の沈んだ表情を見れば、皆まで言わなくても何が起きたのか大体の察しがついた。
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「事情は分かった。皆まで聞く必要はない。すぐに現地へ向かってくれ」と上司に指示された。
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彼女は皆まで真実を打ち明ける勇気がどうしても持てず、ただうつむいて沈黙を守り続けた。
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