捨蔵
捨蔵
名詞
標準
文例 · 用例
……お沢がわしに書き越すからは、言うまでもなく捨蔵さまのいられる所の名にちがいない。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……果してわしがかんがえるようなことであって、捨蔵さまを水野に捜し出され、その腕の中に抱えこまれるようなことになったら、水野はどのような思い切ったことをやり出そうも測られぬ。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……頼みとはこのことじゃが、どうか水野より先に捨蔵さまの居所を捜し出して、この書状をお渡しくだされ。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……ここに捨蔵さまの絵姿もあるから、なにとぞ、よろしくおたのみもうす」「よくわかりました。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……つまり、捨蔵さまの居所を捜しだしてこの手紙を渡し、早く坊主になれと言やいいんですね、たしかに承知しました。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
現にお八重は昨日国府台のあたりへ所在を探索に行っているほどで、これを以っても彼等の一味は、まだ捨蔵様の居所を知っていないという証拠になるのでございます。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
実情はこの通りでございますが、なお洩れ聞くところでは水野の一派は捨蔵様の御居所を捜しだし、これを擁立して御分家を強請し、己等一味の勢力を扶殖し、同時に阿部伊勢守を打倒する具に使おうとする意志のよしでございます。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
……『五』という字が手に入ればもうこっちのもの、捨蔵様のいどころはこれでちゃんとわかりましたから、あたしはひと足先にまいりますよ。
— 捨公方 『顎十郎捕物帳』 青空文庫