葫
葫
名詞
標準
文例 · 用例
薬草と葫とバタとこね合せたパテを作って置き、それに引き出した身をまぶし再び殻に詰め込み火鍋にかける。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
両側の狭い浅い溝には、襤縷片や葫蘿蔔の切端などがユラユラした※泥に沈んで、黝黒い水に毒茸の様な濁つた泡が、プクプク浮んで流れた。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
兩側の狹い淺い溝には、襤褸片や葫蘿蔔の切端などがユラユラした涅泥に沈んで、黝黒い水に毒茸の樣な濁つた泡が、ブク/\浮んで流れた。
— 石川啄木 『赤痢』 青空文庫
地中海沿岸で知れ渡つた葫蘆科植物の一種、小さい胡瓜に肖たるその針ある果実は云ひ知れぬ活力と精力を賦与されてゐる。
— 牧野信一 『卓上演説』 青空文庫
すなわちこの大蒜とはニンニクで一つに葫と呼ばれているものである。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
李時珍がその著『本草綱目』の蒜の条下でいうには「家蒜ニ二種アリ、根茎倶ニ小ニシテ弁少ナク辣甚ダシキ者ハ蒜ナリ小蒜ナリ、根茎倶ニ大ニシテ辣多ク辛シテ甘ヲ帯ブル者ハ葫ナリ大蒜ナリ」(漢文)と述べている。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
中国では蒜すなわち小蒜は土産品として従来からあったもの、すなわち中国産品であるが、大蒜は漢の時代に西域の胡国から来たもので葫ともまた胡蒜ともいわれている。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
また大蒜すなわち葫(古名オオヒル)をオオニンニクとしてあるのも不必要な贅名で、これは単にニンニクでよい訳だ。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫