カチン
カチン異読 かちん
副詞-と名詞頻度ランク #31714 · 青空 121 例
標準
clink
文例 · 用例
間もなく邸宅にいよいよ買手がついたといふ話が傳はつて、ラアネフスカヤが悲しみに打たれて卒倒する塲面となつてくるのであるがその間裏手からカチン、カチインと絶てくる球突の球の響きはさういふ塲面の空氣と對應して、いかにも感じの美しい、何ともいへない舞|台効果をなしてゐる。
— 南部修太郎 『文壇球突物語』 青空文庫
石はカチンと松の幹にぶつかって、反射してほかへはねとんだ。
— 黒島傳治 『浮動する地価』 青空文庫
白い歯が少しばかり見えてゐましたので一郎はいきなり指でカチンとその歯をはじきました。
— 宮沢賢治 『ひかりの素足』 青空文庫
いささか心も落着いて、カチンとせんを、カタカタとさるを抜いた、戸締り厳重な雨戸を一枚。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
婦もちょいと振向いて、(大道|商人は、いずれも、電車を背後にしている)蓬莱を額に飾った、その石のような姿を見たが、衝と向をかえて、そこへ出した懐炉に手を触って、上手に、片手でカチンと開けて、熟と俯向いて、灰を吹きつつ、「無駄だねえ。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
その宝石の雨は、草に落ちてカチンカチンと鳴りました。
— 宮沢賢治 『虹の絵具皿』 青空文庫
此を見ると、私は富札がカチンと極つて、一分で千兩とりはぐしたやうに氣拔けがした。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
細君が静かに酌をしようとしたとき、主人の手はやや顫えて徳利の口へカチンと当ったが、いかなる機会か、猪口は主人の手をスルリと脱けて縁に落ちた。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
作例 · 標準
陶器のカップとソーサーがぶつかって、カチンと小さな音がした。
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グラスをテーブルに置くと、カチンと鳴る音が静かな部屋に響いた。
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ドアの鍵がカチンと閉まる音がして、彼女は家を出て行った。
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氷がグラスの縁にカチンと当たって、涼しげな音を立てた。
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標準
feeling annoyed
作例 · 標準
彼の不用意な発言に、私は思わずカチンときて言い返してしまった。
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また同じミスをしてしまい、上司にカチンとくるような口調で注意された。
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冗談のつもりだろうが、言われた瞬間カチンときて、しばらく口をきかなかった。
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彼女の横柄な態度に、心の中でカチンと反発を覚えた。
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