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捧呈

ほうてい
名詞
1
標準
文例 · 用例
ここでは別に書類を捧呈することなどはない。
森鴎外 佐橋甚五郎 青空文庫
今日、数日ぶりに新聞を読んで政界の風雲急なるに驚いた、たうとう軍部と政党とが正面衝突して、解散か総辞職かで緊張しが、脆くも広田首相は辞表を捧呈した、まことに日本の現在は『疾風怒濤時代』である。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
その茶の犢皮で装幀された表紙を開くと、裏側には、ジャンヌ・ド・ツーゼール夫人に捧げたホルバインの捧呈文が記され、その次葉に、ホルバインの下図を木版に移したリュッツェンブルガーの、一五三〇年バーゼルにおける制作を証明する一文が載せられていた。
小栗虫太郎 黒死館殺人事件 青空文庫
小生は小生の妻子に対する貴下の御庇護に関する私的御費用の一端として、藤波弁護士の手に保管中の二万円也を貴下に捧呈させて頂きたいのであります。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
』さう言つて、祖父はちよつと休んだだけで、馬の都合をつけると、今度こそ夜を日についで、決して道草などは食はずに、目的地へと直行して、国書を親しく女帝の闕下に捧呈したのぢや。
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 前篇 青空文庫
しからば願意をきき届けようと言って、その旨を耕雲斎に確答し、一橋中納言に捧呈する嘆願書並びに始末書を受け取って退営した。
第一部下 夜明け前 青空文庫
翌日甚七郎は未明に金沢藩の陣所を出発し、馬を駆って江州梅津の本営にいたり、二通の書面を一橋公に捧呈した。
第一部下 夜明け前 青空文庫
「――つまり、そ、それにつきまして、楊博士をお迎えにあがりましたような次第でございまして――」 と、彼は懐中から恭々しく、大きな封書をとりだして鞠窮如として博士に捧呈した。
海野十三 軍用鮫 青空文庫