様家
さまか
名詞
標準
文例 · 用例
外戸の隙からそッと透見をして、小さな口で、(母様、父様家に居るの?
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
(やあ、大分手間が取れると思つたに、御坊様旧の体で帰らつしやつたの、)(何をいふんだね、小父様家の番は何うおしだ。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
)(何をいうんだね、小父様家の番はどうおしだ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
血を分けた実のせがれが家を出て、いいなずけの女が娘同様家におるとは、なんぞ深い子細がござろう。
— 血の降るへや 『右門捕物帖』 青空文庫
「われら事は大塔宮様家臣、片岡八郎と申す者、これにあるは矢田彦七、宮家よりの使者として両人参った。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
「見なれない奴、他国者だな、そもわれわれを何者と思う、高島藩士、因幡守様家臣じゃ、この女は兇状持ち、それで捕えて帰るところじゃ」「馬鹿云え!
— 国枝史郎 『血煙天明陣』 青空文庫
この航路は天気もよく、存外早かったが、ある港で潮待をしていた時、近所に碇泊している或る船の中で味噌汁に菜葉を入れたのを喰っていたのが、私は何だか羨ましくなり直様家来に命じ同じ味噌汁を作らせた。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
長平はどこかの殿様家とちがって、話の正確な結論をたしかめないうちに、あわてて百両包みを河内山の袖の下へ突っこむようなことはできない。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫