甲信
こうしん
名詞
標準
Kōshin (region)
文例 · 用例
而してその先には矢ヶ崎から甲信にかけての山脈が腰から上だけを見せて眞黒に立連なつてゐた。
— 有島武郎 『小さき影』 青空文庫
長篠城は、甲信から参遠へ働きかける関門である。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
二軒ともこの邊の甲州と信州との間の唯一の運送機關になつてゐる荷馬車の休む立場の樣な茶店で、一軒は念場が原の眞中、丁度甲信の國境に當つた所であつた。
— 草鞋の話旅の話 『樹木とその葉』 青空文庫
甲信盆地で発生した雷雲が武蔵野の空を通過して、房総の沖へ流れ去る。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
以上記した十個の記録が、歴史あって以来富士に関する最も有名の爆発であるが、尚西教史による時は、慶長十二年富士焚とあり、また甲信譜による時は、享禄以降元亀天正まで富士不断に煙りを揚ぐと、こうはっきり記されてある。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
甲信の群山は、その腹也。
— 大町桂月 『十和田湖』 青空文庫
その間、自然の一大扇、半ば開かれて、上の方には、富士、淺間をはじめとし、甲信の群山、淡く描かれたり。
— 大町桂月 『冬の榛名山』 青空文庫
大正十三年の今日でも、甲信の人達は信じ切っているが、武田信玄の死骸は、楯無しの鎧に日の丸の旗、諏訪法性の冑をもって、いとも厳重に装われ、厚い石の柩に入れられ、諏訪湖の底に埋められてあり、諏訪明神がその柩を加護しているということである。
— 国枝史郎 『八ヶ嶽の魔神』 青空文庫
作例 · 標準
夏は甲信地方の山々で避暑を楽しむのが恒例だ。
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