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恵比須講

えびすこう
名詞
1
標準
文例 · 用例
その夜は堺屋で恵比須講か何かあって、徹夜の宴会ですから、母親は店へ泊って来る筈です。
岡本かの子 河明り 青空文庫
多事な一年も、どうやら滞りなく定例の恵比須講を過ぎて、村では冬至を祝うまでにこぎつけた。
第一部上 夜明け前 青空文庫
百姓|恵比須講 今でも国民の多数がただ何となく続けて、しかも自分でも意味がないと思っている折目の日が、冬の季節に入って特に多いのは、恐らく五節供の影響であろう。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
そういう中でも十月は神無月、神の祭のない月というのに、何故に祭をするかと不審に思われそうなのは、土地によって竈の神、いわゆる三宝荒神の祭もあるが、それよりも広く行われているのは恵比須講で、商業地区では正月にその祭をするのに、わざわざ農村では十月の二十日を講の日としている。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
私の想像では、正月二十日の商人恵比須講の方が早く、それを農村の方に移すとすると、やはり十月の二十日が農民の考え方に、よく調和したのではないかと思う。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
ただその風潮が新しいだけに、これをめいめいの家の田の神と全く別の神とまでは考えず、稲の収穫直後の感謝の祭を、大よそ同じ時期に営んでいたのだが、その祭の式ばかりは、いつとなく商家の恵比須講に近くなって来た。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
この辺では恵比須講がやっぱりこの二十日で、恵比須様はこの日を済ませて、再び旅へ稼ぎに行かれると言い伝えている。
柳田国男 年中行事覚書 青空文庫
秋も漸く深い夜を、東山の影は黒々と眠って居たが、恵比須講の灯に明るい四条通り、殊に新京極の細い小路にはいる辺りは、通り切れぬほどの人出であった。
岩本素白 六日月 青空文庫