闕
けつ
名詞
標準
文例 · 用例
ところが、幸に外国人が、外国の文字で表音的に当時の日本語を写したものがあって、その闕陥を補うことが出来る。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
「闕腋」ket-eki→ketteki「発意」fot-i→fotti「八音」fat-in→fattinカ行サ行タ行音の前では促音となる。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
ただし少数の特別の語の読み方として今までも痕跡を存している(「新発意」「闕腋」など)。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
五日、乙巳、天霽、義盛、時兼以下の謀叛の輩の所領美作淡路等の国の守護職、横山庄以下の宗たるの所々、先づ以て之を収公し、勲功の賞に充てらる可しと云々、相州、大官令之を沙汰し申さる、次に侍別当の事、義盛の闕を以て相州に仰せらると云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
廿日、丙※、晴、阿闍梨公暁、園城寺より下著せしめ給ふ、尼御台所の仰に依りて、鶴岳別当の闕に補せらる可しと云々、此一両年、明王院僧正公胤の門弟となりて、学道の為に住寺せらるる所なり。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
織田信長が今川を亡ぼし、佐※木、浅井、朝倉をやりつけて、三好、松永の輩を料理し、上洛して、将軍を扶け、禁闕に参った際は、天下皆鬼神の如くにこれを畏敬した。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
たま/\燕王の護衛百戸の※庸というもの、闕に詣り事を奏したりけるを、斉泰|請いて執えて鞠問しけるに、王が将に兵を挙げんとするの状をば逐一に白したり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
彼長駆して闕を犯さば、何を以て之を禦がん、陛下惑いたもうなかれと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫