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緊那羅

きんなら
名詞
1
標準
kimnara (celestial musicians and protectors of Buddhism)
文例 · 用例
〔翁面 おもてとなして世経るなど〕翁面、  おもてとなして世経るなど、  ひとをあざみしそのひまに、やみほゝけたれつかれたれ、  われは三十ぢをなかばにて、緊那羅面とはなりにけらしな。
宮沢賢治 文語詩稿 一百篇 青空文庫
天竜・夜叉・乾闥婆より、阿脩羅・迦楼羅・緊那羅・摩※羅伽・人・非人に至るまで等しく憫れみを垂れさせたもうわが師父には、このたび、爾、悟浄が苦悩をみそなわして、特にここに降って得度したもうのじゃ。
中島敦 悟浄出世 青空文庫
仏教の八部衆天竜|夜叉の次に、乾闥婆あり最末位に緊那羅あり、緊那羅(歌楽神また音楽天)は美声で、その男は馬首人身善く歌い、女端正好く舞い多く乾闥婆の妻たり。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
香山の大樹緊那羅王瑠璃琴を奏すれば、一切の大衆仏前をも憚らず、覚えず起ちて舞い小児同然だったという。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
さて緊那羅も本馬芸や歌舞を業とした部民で、その女が自分らより優等な乾闥婆部に娶らるるを、あたかも乾闥婆部の妻女が貴人に召さるるを名誉と心得て同然に怡んだので、本邦に例の多かった大工の棟梁の娘が大名の御部屋となり、魚売りの娘がその棟梁の囲い者となりていずれも出世と心得たに異ならぬ。
馬に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
元来年々大きな霰の降るというのは八部衆の悪神すなわち天、龍、夜叉、乾達婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩伽羅迦等〔八部衆の悪神〕が人民を害することを大いによろこんで霰や雹を降らして、そうして収穫を滅却してしまうのである。
河口慧海 チベット旅行記 青空文庫
お釈迦様のまはりに集つてるものは象、獅子をはじめ、阿修羅、緊那羅、龍族、天人、それらはこのたつとい迷信家の巧な物語によつて見るみる生きて涙を流しはじめる。
中勘助 銀の匙 青空文庫
観世音菩薩の御弟子|阿修羅王、緊那羅王、摩※羅王と申す仏は、日本の将軍に七代なりたまふ。
柳田国男 山の人生 青空文庫