幻辞.com

流れる行く

ながれるいく
動詞
1
標準
文例 · 用例
一つずつ膚に谷の刻みを持ち、ハレーションを起しつつ、悠久に蒼海を流れ行く氷山である。
岡本かの子 河明り 青空文庫
これぞ八溝川の水源で、この細流に四方の水が合し、滔々として常州の山野を流れ行くのだ。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
熔巖は同じ嚮に流れ行くものなれば、好事のものは歩み近づきて迫り視ることを得べし。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
熔巖の流れ行く先なる葡萄の幹に聖母の像を懸けたるものあり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
父が原稿を書くことにあまり好意を持っていなかったので、原稿紙を買ってもらうことも出来ず、「流れ行く運命」という長篇は全部、小学校の教員をしている友人から、生徒が鉛筆で答案を書いた藁半紙をもらって、そこへ毛筆で書いた。
――文壇苦行記―― 骨を削りつつ歩む 青空文庫
と、抜打ちに死骸に切りつけると、大ドロあって、浪幕の間より、代りの戸板が差し出されて、骸骨を載せたまま、本水の中を花道指して流れ行くのであった。
小栗虫太郎 人魚謎お岩殺し 青空文庫
彼女は、ジョン・ミレイズの「オフェリヤ」そのままの美しさで、キラキラ光る水面を、下手にかけて流れ行くのである。
小栗虫太郎 オフェリヤ殺し 青空文庫
涓々たる谷の小河の草の間を流れ行くを見れば、おのれが心中にも細き小河のありて、心の草を洗ふべしと思ふなり。
島崎藤村 山家ものがたり 青空文庫
流れる行く(ながれるいく) — 幻辞.com