髪店
かみてん
名詞
標準
文例 · 用例
{3}米国国旗や理髪店の看板が縞模様でありながら何らの「いき」をももっていないのは、他にも理由があろうが、主として色彩が派手であることに起因している。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
形状上では理髪店の看板とほとんど違わないが、色彩の効果によって「いき」な印象を与える。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
そして或る人は荒寥とした極光地方で、孤独のぺんぎん鳥のやうにして暮してゐるし、或る人は都会の家並の混んでる中で、賭博場や、洗濯屋や、きたない酒場や理髪店のごちやごちやしてゐる路地を求めて、毎日用もないのにぶらついてゐる。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
昔の江戸時代の日本人は、理髪店で浮世話や将棋をしながら、殆んど丸一日を暮して居た。
— 萩原朔太郎 『喫茶店にて』 青空文庫
食堂や写真部はもちろん、理髪店、ツーリスト・ビュロー、何でもある。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫
私は海岸通りの女理髪店で、彼女に断髪するように勧めてみました。
— 吉行エイスケ 『大阪万華鏡』 青空文庫
理髪店の軒先には、紅白の丸い棒が突き出してあり、ペンキの看板に Barbershop と書いてあった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
そこにはいつもの理髪店が、客の来ない椅子を並べて、白昼の往来を眺めているし、さびれた町の左側には、売れない時計屋が欠伸をして、いつものように戸を閉めている。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫