靴音
くつおと
名詞
標準
walking sound
文例 · 用例
いま彼の靴音は、しつかりとして大地を踏みつけて行く。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
甲板をあちこちする船員の靴音がコツリ/\と言文一致なれば書く処なり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
私赤い絹巻煙草の煙、吐き出すと気取ったマドモワゼル花田の靴音が廊下をピアノのようにたたく。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
私が階下に花田君子の靴音を聞いたころ、友人の横田は紐育の女優メイ・マアガレッタの男妾として外科的な名誉と人気をかち得ていた。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
無産階級の靴音にも増して力づよく慕しい。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
」と云うと、彼女の靴音が暁前の静寂を遠のいて行った。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
形のいい鼻の粗い魅力がうす黒い建物に吸いこまれると灰色のホテルの壁にそって彼女の影がコンクリートの階段を中年女の靴音をのこして一歩、一歩、女の強い忍従が右に折れると、或る部屋の扉を繊奢な澱みもなく暴々しくノックした。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
そして、二人はただ白い息を吐きながら、石のやうに凍りついた地面に四つの靴音を響かせながら、默默と歩いて行つた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
作例 · 標準
夜の静寂の中、遠くからかすかに靴音が聞こえてきた。
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石畳の上を歩く、カツカツという靴音が響いていた。
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彼女の軽やかな靴音が、廊下を通り過ぎていった。
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