徒言
いたずらごと
名詞
標準
nonsense
文例 · 用例
しかし若返るといっても、ただそれだけでは徒言である。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
私の書きものは一言半句正に何にもならない徒事徒言に過ぎないと思ひますが、これに「滑稽」ともいふべきものありとすれば、日常、夢にも右にいつた「山」とか「海」とかいふモノを感じたことのない塵埃の中の人間が誌した雑記として、あるひは多少その塵のカンジは出てゐるかも知れないといふことです。
— 木村荘八 『東京の風俗 序』 青空文庫
「こんな若い時のいたずらごと誰でもある事だ。
— 伊藤左千夫 『落穂』 青空文庫
あら、いたずらごとどもや。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
自分の力いっぱいの暴力を利用したけれども、ビクともしないので神尾は、いよいよ激昂しているが、その激昂はいたずらごとで、この時分にはお銀様も、神尾の無駄骨折りを冷笑するくらいの余裕を持っておりました。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
何をだ」「あの兆二郎という奴は、たしかに御用窯の秘法を盗みに来ている廻し者ですぜ」「百助、まさか、いたずらごとを申すのではあるまいな」「こんなことが嘘ッ八でいえるものですか。
— 吉川英治 『増長天王』 青空文庫
あのいたずらごとがなんになる」「オオ、そういうじぶんが、すでに胡蝶陣の罠に墜ちているのも知らずに……ホホホホ、曳かれ者の小唄は聞きにくいもの――」「女郎!
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
ただの旅やいたずらごとではないぞ、他領者禁制の関をくぐって忍びこむ命がけの探索。
— 江戸の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
作例 · 標準
そんな夢物語は、厳しい現実の前では空しい徒言に過ぎない。
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「徒言を抜かすな」と、父は厳しい口調で息子を叱りつけた。
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彼は酒が入ると、いつもとりとめのない徒言を並べては悦に入っていた。
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科学的な根拠を欠いたその主張は、専門家の目には単なる徒言と映った。
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