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幽幻

ゆうげん
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
この猫の活動する世界、風景が、じつによにもさむしい情緒の景色だ――たましひの奧の奧の奧の幽幻の世界――音律のしづかに流るる地方!
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
だがその言葉の意味の中に、何か常識の理解し得ない、或る幽幻な哲理の謎が、神祕に隱されてゐるやうに思はれた。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
だがその言葉の意味の中に、何か常識の理解し得ない、或る幽幻な哲理の謎が、神秘に隠されてゐるやうに思はれた。
萩原朔太郎 散文詩集『田舎の時計 他十二篇』 青空文庫
夢遊病者のように幽幻に彼女が振舞うのにワルトンは暫らく見とれた。
岡本かの子 決闘場 青空文庫
彼の詩並に絵は、彼の恋人の作のやうに幽幻な妖気にみち/\たものである。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
「どこかにお寺があると見える」 ……すると、今度は大勢の男女が、声を合わせて歌うような幽幻な歌声が聞こえて来た。
国枝史郎 神州纐纈城 青空文庫
「どうです」とラシイヌは画家を見て、「あなたがもしも小説家ならよい小説が出来ますな」「神秘でそして幽幻で大変面白い材料です。
国枝史郎 沙漠の古都 青空文庫
薔薇色の火光に暈かされて人間界ならぬ神秘幽幻の気が八方岩石に囲繞された湖の面に漂っているようだ。
国枝史郎 沙漠の古都 青空文庫
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