磔木
はりつけぎ
名詞
標準
文例 · 用例
ジェズスは我々を救うために、磔木にさえおん身をおかけになりました。
— 芥川龍之介 『おしの』 青空文庫
ジェズスは二人の盗人と一しょに、磔木におかかりなすったのです。
— 芥川龍之介 『おしの』 青空文庫
殊に勿体ない気のするのは磔木の上からお叫びになったジェズスの最後のおん言葉です。
— 芥川龍之介 『おしの』 青空文庫
それを何ぞや天主ともあろうに、たとい磔木にかけられたにせよ、かごとがましい声を出すとは見下げ果てたやつでございます。
— 芥川龍之介 『おしの』 青空文庫
黒鉄は磔木に掛けられて打たれたが、泰文の後楯があると思うのか、「ほとほとに(女洞に掛けた言葉)舟は渚に揺るるなり、あしの下ねの夢ぞよしあし」 などと空うそぶいてみだらな和歌を詠み、面憎いようすだった。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
泰文は手なづけていたあぶれ者をやって、天羽を車舎にひきこむと、いつの間にそんなものを作ったのか、十字にぶっちがえた磔木に縛りつけ、まず鞭で精一杯に撲りつけた。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
黒鉄は磔木に掛けられてさんざんに打たれたが、泰文の後楯があると思っているのか、いっこう平気な顔で「ほとほとに(女洞の掛言葉)舟は渚に揺るなり、あしの下ねの夢ぞよしあし」などと猥がわしい和歌を詠み、面憎いようすだった。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
泰文はかねて手なずけていたあぶれ者に天羽の寝所を襲わせて車部屋へひきこむと、いつそんなものを作ったのか、柱に十文字にぶっちがえた磔木に縛りつけてまず鞭で精一杯に撲りつけた。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫