犬蓼
いぬたで
名詞
標準
文例 · 用例
月夜孟宗の図犬蓼の道犬蓼の花やらむ。
— 北原白秋 『第二海豹と雲』 青空文庫
その砂利の間の薄暗がりから、頭だけ出している小さな犬蓼の、血よりも紅い茎の折れ曲りを一心に見下していた。
— 夢野久作 『木魂』 青空文庫
その泥だらけの颯爽たる姿を、そこいら一面に生えていた、犬蓼の花と一所に思い出す。
— 夢野久作 『父杉山茂丸を語る』 青空文庫
「油地獄」は「小説評註」と、「犬蓼」とを合はせ綴ぢて附録の如くす。
— 北村透谷 『「油地獄」を読む』 青空文庫
「油地獄」と「犬蓼」とは結構を異にして想膸一なり。
— 北村透谷 『「油地獄」を読む』 青空文庫
戯曲的なる「犬蓼」、写実的なる「油地獄」、われはあつぱれ明治二十四年の出色文字と信ず。
— 北村透谷 『「油地獄」を読む』 青空文庫
犬蓼の花くふ馬や茶の煙 店さきの柿の実つゝく烏かな 名物ありやと問えば力餅というものなりとて大きなる餅の焼きたるを二ッ三ッ盆に盛り来る。
— 正岡子規 『旅の旅の旅』 青空文庫
異草は枯れゆく秋の初霜に痩せさらぼへる犬蓼の花咲くままに萎れざりせばなかなかに見あきやせまし朝顔の花秋風にこころほどけて藤袴ほころびにけり著る人なしに秋風三首。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫